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みかづき【最終回ネタバレ】結末予測!本のタイトルに込めた想いに感動!

みかづき【最終回ネタバレ】結末予測!本のタイトルに込めた想いに感動! 漫画・小説

2019年1月から高橋一生と永作博美さんの主演で『みかづき』のドラマが放送開始されます。

全5回の連続ドラマですが、今注目の人気俳優さんなのでどんな内容なのかも気になりますよね!

今回は、そんな『みかづき』の最終回ネタバレ結末予測と、ドラマでの終わり方の考察もしていきたいと思います^^

 

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『みかづき』最終回ネタバレ結末予測!

 

このドラマは原作小説があるのですが、主に原作に沿った内容のままドラマは展開していくと予測されます。

全5回と短い放送なので、主な出来事だけぎゅっと詰めた内容になりそうですよね。

 

原作小説の結末ネタバレ内容はこちら▼です!

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原作小説『みかづき』の結末ネタバレ

 

まず、簡単にまとめたあらすじはこちら。

戦後間もない頃千葉県内の小学校で用務員として働いていた大島吾郎は、生徒の母親・赤坂千明と共に学習塾を興すことになりました。
小さな一軒家から始まった個人塾は受験ブームの煽りを受けて、みるみるうちに軌道に乗っていきます。
塾が組織として肥大化していくうちに内部分裂も顕著になり、更には吾郎と千明の関係も悪化していく一方です。
吾郎が去った後も千明は時代の荒波に揉まれながら、自らの塾と教育理念を守り抜いていくのでした。

 

第一章 瞳の法則

昭和36年、22歳の大島吾郎は千葉県習志野市立野瀬小学校で用務員として働き始めました。

ある時に吾郎は、ひと際聡明な目をした赤坂蕗子という少女に出会います。

彼女は成績優秀ながらも、未婚の母と祖母の3人で暮らしている少々複雑な家庭環境です。

 

放課後に吾郎が子供たちに勉強を教えていると、蕗子の母親である千明が見学に訪れました。

千明は吾郎に隠されている教育者としての才能を見抜いて、自らが立ち上げる塾の講師としてスカウトします。

一介の用務員でありながら先生の真似事をする吾郎のことを、本職の教員たちは余り快く思っていません。

更には吾郎を中傷する匿名の手紙によって辞職に追い込まれてしまったため、彼女の申し出を受けることにしました。

 

 

第二章 月光と暗雲

昭和39年、吾郎と千明が結婚してふたりで「八千代塾」を開校してから2年が経っていました。

時代は正に高度経済成長期の真っ只中になり、ベビーブームの追い風もあり塾は大繁盛です。

近頃では八千代市内だけではなく、船橋や佐倉の生徒も受け入れています。

 

その一方で娘の蕗子を巡る教育方針の違いから、夫婦関係の方は余り上手くいっていません。

更には隣駅にあるライバル塾・勝見塾との共同経営を、千明は吾郎に相談することもなく決めてしまいました。

家庭内の雰囲気がより一層気まずくなる中で、吾郎はこっそりと勝見塾を見学にいきます。

活気ある授業の風景と塾長を務める勝見正明の実直な人柄に触れ合い、吾郎は共同経営に乗り気になっていきました。

 

第三章 青い嵐

吾郎と千明は、蘭と菜々美のふたりの娘を授かりました。

小学校に進学した菜々美は母の強情さを受け継いでいたために、担任の先生に反抗して問題ばかり起こしています。

八千代塾は勝見とふたりで買い取った物件を改築して、教師も生徒の数も増えていく一方です。

ある日高校生になった蕗子は、大学の教育学部に行き学校の先生を目指すことを吾郎に打ち明けました。

 

幼い頃父に語った「大きくなったら八千代塾の先生になる」という約束が消えてしまい、吾郎は内心穏やかではありません。

そんな吾郎にとって心の拠り所となっているのは、近所の古本屋「金輪書房」で働く一枝の存在です。

美しく妙に色っぽい女性に、吾郎は年甲斐もなくときめいてしまいました。

 

第四章 星々が沈む時間

昭和54年、八千代塾改め「千葉進塾」は県内に4つの教室を抱えるほどに成長していました。

8年前に吾郎が一枝から差し出された1冊は、ワシリー・スホムリンスキーの著作です。

以来吾郎はこのウクライナの教育者にすっかり心酔してしまい、「スホムリンスキーを追いかけて」という本を発表します。

 

塾経営者かつ作家として注目を集めていき、吾郎は取材や講演で大忙しでした。

一枝とは出版を手伝ってもらったことがきっかけになって、ある夜に一線を超えてしまいます。

夫婦仲に不協和音が高まっていく中で降ってわいたのは、津田沼への自社ビル建設の話です。

千明と財務担当の石橋に押し切られる形になり、吾郎は塾長の座から退くことになりました。

 

第五章 津田沼戦争

昭和59年に入ると中学受験ブームに突入し、津田沼周辺も塾同士の生存競争が激化していました。

4年前に夫に代わって塾長となった千明には、心無い非難が浴びせられることも多々あります。

そんな千明をサポートするのは、高校卒業後に千葉進塾の事務室長となった蘭です。

 

その一方で公立中学校に通っている菜々美は夜遊びが増えていき、受験勉強に本腰を入れる様子もありません。

吾郎は菜々美が嫁ぐまでは籍だけは残すと約束して、家を出ました。

父の後を追うように蕗子も行方をくらまし、元千葉進塾の講師・上田と結婚し息子の一郎を授かっています。

家庭にも職場にも居場所のなさを感じていた千明でしたが、久しぶりの菜々美との会話から私立の学校を設立することを思い付きました。

 

第六章 最後の夢

平成4年、朝早くから新幹線と在来線を乗り継いで千明は秋田へと向かいました。

蕗子との対面は12年ぶりになり、千明にはふたつの目的があります。

自分の血を継ぐ一郎と杏のふたりの孫の顔を見ること、新しく開校する私立学校の教員として蕗子を迎えること。

蕗子はこれからも公立学校の一教員であることを望んでいて、千明の誘いを引き受けることはありません。

 

津田沼に戻ってからも千明の計画は蘭や事務室長の国分寺に反対されてしまいます。

夢破れて落ち込んでいた千明に国分寺が見せたのは、校内で物置小屋と化していた8畳ほどの小部屋です。

ここを清掃して無料で補習授業を行うことを提案した国分寺に、千明は若き日の自身の面影を感じ情熱を取り戻していきました。

 

第七章 赤坂の血を継ぐ女たち

平成12年、蘭が千葉進塾から独立し個別指導塾「オーキッドクラブ」を開いて3年の月日が流れていました。

夫が船の転覆事故で帰らぬ人となった蕗子は、ふたりの子供を連れて実家に舞い戻っています。

最大28校まで拡大した千葉進塾も縮小する方針で、千明も国分寺に塾長を譲って引退する心積もりです。

 

そんな中オーキッドクラブの講師が援助交際の斡旋で逮捕されてしまい、蘭も警察に事情を聞かれることになってしまいました。

心労が祟った千明は病院に担ぎ込まれて、悪性腫瘍に冒されていることが判明します。

病床の千明に寄り添っているのは、20年以上海外を放浪して現在では都内のNGOで活動を続けている吾郎でした。

 

第八章 新月

蕗子の長男・上田一郎は、祖母の千明が亡くなってから自暴自棄になり肉体労働に明け暮れてしました。

そんな一郎に救いの手を差し伸べてくれたのは、叔母・蘭の夫に当たる修平です。

修平が経営する高齢者向けの宅配弁当サービス、「らんらん弁当」で働き始めます。

配達先で出会ったのは、経済的な事情で塾に通うことが出来ない子供たちです。

 

祖父・吾郎のアドバイスを受けて現在千葉進塾の塾長を務める国分寺の協力を取り付けて、ボランティアによる学習支援の会「クレセント」を立ち上げました。

一郎の取り組みはメディアでも取り上げられて、吾郎の自伝出版記念パーティーに招かれることになります。

吾郎は自らの生涯を綴った本に亡き妻への想いを込めて、「みかづき」というタイトルを付けるのでした。

 

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原作小説『みかづき』を読んだ感想と見どころ紹介

 

原作小説『みかづき』を読んだ感想

主人公・大島吾郎の、若き日のエピソードには心温まるものがありました。

ノスタルジックなムードが漂っている木造校舎に住み込みながら、教師以上に生徒たちに慕われてる奥深く魅力的な人柄が思い浮かんできます。

 

後に学習塾を経営して社会的な成功者となってからも奢ることなく、一介の用務員であった時代の謙虚さと清廉潔白さを忘れることはありません。

マニュアルに従ってただひたすら知識を詰め込むのではなく、子供たちひとりひとりと向き合って自分自身で学ぶ力と好奇心を引き出していく姿勢が感動的です。

 

第二次世界大戦真っ盛りの混乱を悪名高き国民学校で過ごした、幼い頃の千明の過去も何ともほろ苦いものがありました。

戦時中は軍国主義の下で思う存分に鉄拳制裁をお見舞いしていながら、敗戦が決まった途端に手のひらを返して民主主義を叫ぶ変わり身の早さには呆れてしまいます。

教育現場における人間的な温かさや地域コミュニティーとしての大切さばかりではなく、使い方を間違ったときの危険性についても考えさせられました。

 

団塊ジュニアからゆとり世代に果てはモンスターペアレンツまで、時代の流れによって移ろいやすい教育方針と翻弄されてしまう子供たちの困惑ぶりが伝わってきます。

教師と生徒のすれ違いから加速していく学級崩壊、陰湿化が極まるいじめ、異質な存在をあっさりと排除してしまう無機質かつ不寛容な教育委員会

今の時代にまで延々と先送りにされてきた社会問題や矛盾の数多くを、分かりやすく的確に捉えていました。

単に文部省の教育機関と個人が経営する塾との対立構造が映し出されていくだけではなく、両者の共存共栄を模索していくような期待があるクライマックスが圧巻です!

 

原作小説『みかづき』の見どころ紹介

千明が初めて吾郎と対峙する、放課後の教室を舞台にしたシーンが鮮やかでした。

昭和30年代としては珍しいヨーロピアンスタイルのお洒落なスーツに身を包んで、切れ長の目に知性を宿した凛とした立ち振る舞いが美しさあふれています。

太陽が照らしきれない子どもたちを照らす月、それが塾」とは、千明の決め台詞です。

 

文部省がコントロールする巨大な教育機関を「太陽」と評して敵意を剥き出しにしていき、自らの小さな学習塾を「月」と例えるところが印象的でした。

日本全国に光り輝く太陽に対して、如何にして脆弱な月が立ち向かっていくのか引き込まれていきます。

 

1969年のアポロ11号の月面着陸成功、1990年代の初頭に日本中の女の子たちを虜にしたセーラームーン。

随所にさり気なく月をモチーフにした、社会的な事件や世相が散りばめられているのも見逃せません。

 

一見の古ぼけた家屋からスタートした個人塾が、テナントビルにフロアを構えるほどの大企業へと発展を遂げていく過程も見どころです。

ビジネスにおけるサクセスストーリーとしての面白さや、経営者としてのあるべき姿やヒントもたっぷりと込められていました。

 

戦争で父親を奪われた赤坂千明、本当の父の顔も知らない蕗子、小学生にして父と死別した杏。

赤坂」の血を引く女性たちの、可憐で過酷な運命にも想いを巡らせてしまうはずです。

 

シングルマザーやステップファミリーなどの、新しいタイプの家族の在り方が描かれていて興味深いものがありました。

3世代に脈々と受け継がれていく記憶の中に、教育者としての理想像を垣間見ることができます。

これから新しく会社を起こそうと考えている方たちや、教育関係の仕事を志している若い世代の皆さんは是非ともこの小説を手に取ってみてください^^

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まとめ

以上、2019年1月に放送開始のドラマ『みかづき』の原作小説最終回ネタバレと感想や見どころをご紹介しました。

ドラマ化ではオリジナル要素が入ってくる可能性があるので、実際にドラマを見ながら原作との違いを探してみるのも楽しいと思います^^

人気俳優である高橋一生さんの演技にも注目しましょう♪

 

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