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微笑む人の最終回ラストをネタバレ!原作小説の感想と結末の展開は?

微笑む人の最終回ラストをネタバレ!原作小説の感想と結末の展開は? 漫画・小説

最恐のミステリーとしてドラマ化される小説【微笑む人】。

主役を松坂桃李さんが演じることでも話題になっていますよね!

今回の記事では、微笑む人の原作のネタバレ感想や見どころをお伝えしていきます^^

 

やっぱりネタバレは読みたくないという方は、以下で小説や漫画を無料で読む方法もご紹介しています(^^)

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微笑む人【原作小説】最終回結末のラストをネタバレ

 

第1章 逮捕

神奈川県相模原市の安治川で仁藤俊美の妻・翔子と娘の亜美菜が溺れて亡くなったのは、2009年4月11日のことです。

男が女性の顔を水面に押さえつけている現場をたまたま近くを通りかかった商店の配達人が目撃していたために、13日に仁藤は逮捕されて津久井署に勾留されました。

 

翔子の爪の間には犯人を引っ掻いた時に付着した肉片が残っていて、DNA検査の結果仁藤のものと一致します。

小説家である私がこの事件に関するノンフィクションを発表しようと決意したのは、犯行を自白した仁藤が妻子を手にかけた動機について「本が増えて家が手狭になったから」と不可解な供述をしていたためです。

 

仁藤は日本国内でも最難関の大学を卒業した後に大手の都市銀行に就職して、勤務態度も真面目で同僚や部下からの評判も申し分ありません。

結婚直後から仁藤夫婦は世田谷区内のマンションで暮らしていて、亜美菜が生まれた後も近所でも仲の良い家族として有名でした。

安治川事件発生から1カ月余り私が関係者にインタビューをしていた矢先、仁藤に新たな疑惑が持ち上がります。

 

第2章 疑惑

2009年5月23日神奈川県北西部の宮ヶ瀬湖で、2年前に失踪した梶原敬二郎の変わり果てた姿が発見されました。

梶原が失踪する直前まで働いていた銀行の支店には仁藤も在籍していたために、捜査陣は両者にトラブルがなかったか調べます。

 

私が当時の後輩に話を聞いた限りでは、仁藤よりも亡くなった梶原の方が遥かに評判が悪いです。

女手ひとつで育てられて奨学金を受けながら大学を出たためか、梶原は金銭感覚に異様なまでにシビアでした。

 

出世するためには上司に対してとことん媚を売りつつ、部下の手柄を横取りするなど毛嫌いされています。

梶原が多くの同僚からの恨みを買っていたことは確かでしたが、仁藤とはこれといった接点がなく警察も何者かによる犯行とは断定できません。

 

私の中でただひとつ引っ掛かっているのは、梶原が失踪したために仁藤が1年早く課長代理に昇進していたことです。

たった1年を我慢できずに罪を犯すとは信じられませんが、世の中には善悪の観念が欠如した人間がいることが取材を進めていくうちに分かってきます。

 

第3章 罠

宮ヶ瀬湖で梶原の変わり果てた姿が発見されてから1カ月後、仁藤が大学生の頃に関わったかもしれない事故について週刊誌が報じました。

松山彰は当時人気でどこに行っても品切れだったポータブルタイプのゲーム機を持っていましたが、間も無くダンプカーに巻き込まれて亡くなってしまいます。

 

大学内で仁藤が入手困難なはずのゲーム機を持ち歩いている姿が目撃されたのは、松山が交通事故に遭ってしばらくした頃のことです。

仁藤を疑っていたのは上国料という名前の刑事でしたが、捜査対象者に暴力を振るったとして懲戒免職されていました。

 

退職後には警備会社に勤めているという上国料に私が取材を申し込むと、直接話したいことがあると近所のファミレスを待ち合わせ場所に指定してきます。

上国料は自分が警察を辞めるきっかけになった暴力事件は仁藤による罠だと、いまでも納得していません。

上国料が言うには世の中には1万円のお金を出してゲーム機を買うよりも、友達を手にかけた方が早いと考える人がいても不思議ではないそうです。

 

第4章 犬

仁藤の実家を突き止めた私は両親から話を聞こうと訪ねていきますが、まるで相手にされません。

近所で聞き込みを開始すると仁藤家の3軒隣に住んでいる初老の女性から、仁藤が異様に犬を怖がっていたというエピソードを得られました。

 

中学生当時の同級生で同じテニス部に所属していた友人からも、区大会に出場する予定を犬に転ばされたために辞退したと証言しています。

仁藤の実家の向こう隣で犬を飼っていた堀内一家の主人は大型のダンプカーに轢かれて亡くなっていて、大学生の時の友人・松山と事故状況がそっくりです。

 

堀内は会社が借り上げた社宅に住んでいたために、遺族は事故後に引っ越しを余儀なくされていました。

犬には怖くて近寄ることが出来なかった仁藤が、邪魔者を追い払うために飼い主の命を奪った可能性はあります。

仁藤が現在のような精神世界を作ることになった本当の原点を追い求めて、私はさらに過去へと遡って調査を続けるつもりです。

 

第5章 真実

仁藤が小学生の頃に親しくしていた「ショウコ」という名前の女の子がいましたが、安治川で亡くなっていた妻の翔子とは別人です。

ショウコは父親が団地内の階段で転落して亡くなった後に転校して行方不明になっていましたが、赤羽で見かけたという証言が得られました。

 

ホステスとして飲み屋で働いるショウコは、私が本当の仁藤のことを書いて本にしてくれるなら協力すると申し出ます。

小学生の頃に義理の父親から虐待を受けていたというショウコが私に打ち明けた話は、予想もしなかったことであり余りにも衝撃的です。

 

ついに真実に到達して喜びに打ち震えた私は、果たして読者も納得できるノンフィクションを完成させることが出来たのでしょうか・・・

 

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微笑む人【原作小説】最終回結末のラストまでのネタバレ感想

 

幾度となく弁護士を通じて仁藤に手紙を送り続けていた「私」が、念願かなってようやく小菅の東京拘置所で仁藤俊美との初対面を果たすシーンが鮮烈に焼き付きました。

狭く圧迫感のある部屋の中央を仕切っているアクリル板の向こう側から穏やかな微笑みを送ってくる仁藤は、およそこの世の者とは思えないほどのミステリアスな雰囲気を湛えています(゚Д゚;)

 

このドラマティックな対面以降は完全に自由を奪われているはずの仁藤が、いつの間にか外の世界にいる私を精神的に支配していくようで何とも不気味です。。

本を置くスペースを確保するために妻と幼い娘の命を奪ったという動機は、いかに熱心な読書家であろうとヴィンテージ本のコレクターであろうと同意できません。

 

銀行員時代には1年早く上の役職に行きたいがために、大学時代には友だちが持っていたゲーム機のために、中学時代には犬が嫌いなために。

些細な理由や日常生活における、ふとした瞬間から一線を越えてしまうのは誰しもが同じなのかもしれません。

 

全ての謎を解き明かすカギとなった仁藤が小学生の時に想いを寄せていた女の子と、彼女の身に降りかかった事件が切ないです・・・。

必要以上に多くを語ることなく結末を読者自身に委ねるような、不思議な幕切れも心に残りました。

 

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微笑む人【原作小説】最終回結末のラストまでの見どころネタバレ

 

小説家でありながらノンフィクションという未知の分野にチャレンジするのは「私」で、年齢はおろか性別や詳しいプロフィールも明らかにされていません。

そんな無個性で顔のない物語の語り手が、理解不能な犯罪者の深い心の闇に迫っていくドキュメンタリーのような味わいがあってスリリングです!

 

事件発生直前まで住んでいたマンションの管理人や勤めていた銀行の同僚など、序盤には仁藤に対して好意的な人たちのインタビューが続きます。

典型的なエリートサラリーマンとして順風満帆な出世街道を歩いていき、プライベートでは愛妻家で子煩悩なお父さん。

 

絵に書いたような幸せな人生を満喫していた仁藤が、如何にして道を踏み外してしまったのか少しずつ明らかになっていきます。

中盤以降に見え隠れしていく仁藤の知られざる裏の顔と、次から次へと浮上していく疑惑の数々には驚かされるでしょう。

 

犯行当時に30歳だった仁藤についてより詳しく知るために、時間を遡って過去への旅をしているような気分にもなるはずです。

どこへ行っても売り切れ状態の携帯用ゲーム機やたらと吠えて追いかけてくる犬など、一見すると無関係にも思えるエピソードにも重要な手掛かりが隠されているので見逃さないで下さいね!

 

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微笑む人【原作小説】最終回結末のラストネタバレや感想まとめ

以上、微笑む人【原作小説】の結末までのネタバレや感想をお伝えしました!

最終回は完全にラストが明らかになるというよりかは、ちょっと謎が残る形になっているんですよね。

ドラマ版ではオリジナル要素が入ってくるのでよりミステリアスな感じになるのではないでしょうか^^

 

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