2022年5月13日に公開された人気原作漫画の初の実写映画【流浪の月】
主演の広瀬すずさんと松坂桃李さんの雰囲気がまた良いんですよね・・・。
そんな映画・流浪の月の最後がどうなっていったのか気になりませんか??
今回の記事では、映画【流浪の月】のラスト結末の最後までのネタバレと感想などもまとめてお伝えしていきます^^
映画【流浪の月】ラスト結末ネタバレ①更紗と文の誘拐の真相
_____________________________
「あの端正な面持ちで人間臭く脆さのある亮がどう膨らむのか興味が湧いた」
「一見爽やかに見える多部さんの中に潜む欲望が垣間見たかった」
と、#横浜流星 さん、#多部未華子 さんを語る #李相日 監督。#流浪の月✎#流浪の月撮影日誌 ✎ pic.twitter.com/ldo7iiyOJu
— 映画『流浪の月』公開中 (@rurounotsuki) April 30, 2022
まだ少女だった主人公の家内更紗(広瀬すず)は、ちょっと変わった家庭で生まれ育ちました。
父親は市役所に勤める穏やかで常識的な優しい男性、一方、母親はそんな父親に日々依存しているマイペースでわがままで気まぐれな女性。
母親はそんな性格でしたから、普通の人づきあいや常識的な判断がまったくできません。
それでも、更紗は自由気ままな母親と、それを優しく見守る父親が大好きで・・・幸せな日々を送っていました。
しかし、更紗が9歳の時に突然、父親が病死してしまい彼女の幸せな日々は急に終わりを迎えます。
さらには母親が更紗をおきざりにして行方をくらまし、更紗は伯母の家に引き取られることになったのです。
ひとりぼっちになった更紗に伯母は可愛そうだと親切にしてはくれましたが、奔放な母親のもとで育った更紗は、新しい環境にどうしてもなじめません。
子供心にもここにしか居場所が無いのだと、我慢しようとしていた更紗でしたが、そんな更紗が、どうしても我慢できない事件が起こりました。
同居している伯母の息子で中学2年の孝弘が、親に内緒で、夜中にこっそりと、更紗の布団にもぐりこんでくるようになったのです。
悔しさと屈辱で、一人悶々とする更紗でしたが、そんなある日、公園に行ったところ一人で本を読む大学生の佐伯文(松坂桃李)と出会います。
文は友達たちの間で「ロリコン」だと噂されていました。
更紗のような少女たちを眺めながら、いつも公園の同じ場所で本を読んでいたからです。
しかし、更紗には、どうしても文が他の少女たちが言うような悪意を持った人間だとは思えませんでした。
そしてある日、がまんできない思いが爆発してしまい、どうしても家に帰りたくない更紗の目の前に文が現れて一緒に来るかと声をかけます。
思わずうなずいてしまう更紗。
文についていった彼のマンションで、更紗は久しぶりに、以前、父親や母親と過ごしていた時のような穏やかで自由で満ち足りた日々を過ごします。
文は更紗に何一つ強要することなく自由に過ごしていいと言い、更紗はこんな日々がずっと続けばいいのにと心から感じていました。
しかし、そんな日々は長くは続きませんでした。
文が更紗を誘拐した犯人として警察に捕まえられてしまったのです(>_<)
更紗の思いと事実は無視され、ロリコンの誘拐犯とかわいそうな被害者というレッテルを世間に押し付けられた二人は、その場で引き離されます。
更紗がどんなに泣いてわめいて、本当のことを伝えようとしてもその声は届きません。
そして、更紗自身が、そのことをずっと後悔したまま、15年という月日が流れていき・・・
>>映画【流浪の月】レンタルいつからで配信予定や無料で視聴する方法は?動画配信はどこ?
映画【流浪の月】ラスト結末ネタバレ②最後はどうなる?2人は付き合わない?
15年後、中瀬亮(横浜流星)という恋人もでき、一見幸せな日々をおくっているかのように見える更紗でしたが、心の中では、あの頃の後悔と文への思いを募らせたまま、やりきれない思いを抱え続けていました。
そんなある日、更紗は偶然入ったカフェで、文と再会します。
文は更紗に気づいていない様子で、更紗自身も突然のことに名乗り出ることはできませんでしたが、どうしようもない胸の高鳴りをとめることはできません。
その後も更紗は何度もカフェへと足を運び、文に対する思いを募らせていきます。
ついには文自身にも気づかれてしまい、文の現在の恋人だという女性にストーカー呼ばわりまでされてしまう更紗でしたが、そんな自分をどうしても止めることができません。
そうしているうちに、恋人の亮にもこの事実がばれてしまい、更紗は嫉妬に狂った亮からDV被害を受けるようになってしまいます。
そんな更紗のことを陰ながら心配していた文。
実は文自身もずっと更紗のことを忘れられず、ひそかに彼女のことを思い続けていたのでした。
お互いの気持ちを確認し合った二人。
そして文は更紗に自分の最大の秘密を打ち明けます。
文は男性としての正常な成長ができないという病気に侵されていました。
そのことに長い間ずっと苦み続け、誰にも相談できずに一人で悩んできた文にとって、更紗は「救い」でもあったのです。
あの頃の更紗にとって、文がそうであったように。
あの事件の罪を償った後、文は更紗にずっと会いたいと思っていましたが、更紗を傷つけたかもしれないという罪悪感から、そうしてはならないと自分を戒めていました。
それでも、せめてその姿を見守っていたいという気持ちで、更紗の住む家の近くにカフェをオープンしたのです。
こうして長年の時を経て二人は、それぞれの恋人と別れ、一緒に暮らし始めました。
普通の男女のような恋愛感情はありませんが、ある意味、それを超えた強い絆が二人の間には芽生えていました。
世間は好機に満ちた目で二人のプライバシーを暴き「少女を誘拐した犯人とその被害者が恋愛関係になった」と興味本位に騒ぎ立てます。
しかし、もう二人は世間のそんな無責任な評価には翻弄されません。
何よりも確かな、二人だけが理解できる強い想いがここにあるのですから・・・・
映画【流浪の月】ラスト結末ネタバレ感想は最後の究極の純愛が泣ける!
#流浪の月 ワンシーン
文と母・音葉。音葉の庭は丁寧に世話をされています。
文にとってその庭はどんな風に見えていたのでしょうか?#松坂桃李 #内田也哉子 pic.twitter.com/IiXicJSyan— 映画『流浪の月』公開中 (@rurounotsuki) May 1, 2022
物語の前半から始まって中盤にかけては、あまりにも主人公二人に感情移入しすぎて、切なさと苦しさで窒息しそうになりました。
小説でこんなに感情移入したのは初めてです(>_<)
純愛ものというのは、不治の病にかかるとか、事故で死んでしまうとか、パターンが画一化される傾向があって、私のようにひねくれた人間は、ついつい「また、このパターンか」としらけてしまう傾向があるのですが・・・この小説は違いました。
「死」という形で極端に美化することなく、自分たちを傷つけたものを跳ね返す強さで、お互いを思い続ける主人公たちの姿は、まさに究極の「純愛」だと思います。
徐々にですが、彼らを理解してくれる人たちも現れ、二人が幸せを勝ち取っていく過程は、まるで大雨だった上空に徐々に青空が顔をのぞかせ、光が差し込んでくるかのように希望に満ちており、後半部分は、とても爽快な気分で読むことができました。
一方で、世間のこうだという思い込みや無責任な言動、面白おかしく報道するマスコミやSNSなどに対する怒りもこみ上げてきました。
でも、こんな偉そうなことをいっておきながら、私自身も普段はそんな思い込みや言動、マスコミやSNSに一喜一憂している、世間の一員なんですよね・・・。
改めてこの作品の物語を深く知って、事件の当事者たちの本当の想いに考えを巡らせるようになりました。
ぜひ、多くの人に作品を知っていただき、いろんなことを考えてみて欲しい作品でもあります。
また、この作品は原作が小説で初の実写映画化となりましたが、主人公2人のキャスティングが、あまりにも私のイメージにぴったりだったので驚きました!
とくに松坂桃李さんは、繊細で影のある文にぴったりのキャスティングだと思います。
原作ファンでも原作を読んだことが無くてもおすすめの映画です^^
映画【流浪の月】ラスト結末ネタバレ感想と最後の見どころ紹介もまとめ
以上、映画【流浪の月】のラスト結末の最後までのネタバレと感想などもまとめてお伝えしました!
切なさもあり2人の色々な感情が交差していく中での、お互いにしか分からない愛情の形での最後の展開になっていてこういう幸せの形もあるのだなと考えさせられます^^