今回は、松浦だるまさん作の「累~かさね~」第1巻のネタバレと感想をお伝えします^^
やっぱりネタバレは読みたくない!という方は、以下で無料で読む方法をご紹介しています!

「累~かさね~」第1巻のネタバレ
累
映画公開&最終巻発売&画集発売おめでとうございます!
映画すごくよかった!なるほど~!!こうしたのね!って感じで。たしかに完璧に原作通りというわけではなかったけどうまく再編されていて映画から漫画に入る人も違和感を感じないようなお話でした。また漫画も1巻から読み直したくなった! pic.twitter.com/5grhs1vOtF— さばもち (@sabamochi) 2018年9月7日
主人公、淵累(かさね)は誰もが知る伝説の大女優の娘として生まれました。
しかし、その顔は、美しい母親とは全く似ておらず、とても醜いものでした。
有名な母親と比べられた累は、小学校でもクラスの女子からいじめのターゲットとなってしまいます。
降りしきる雨の中、壊れされた傘を握りしめながら、思い出すのは生前の母親の言葉でした。
「もしもあなたがひとりぼっちで本当に本当につらいときは…ママの鏡の引き出しの中の”赤い口紅”を……」
そんな中、学芸会が迫ります。
累はいじめの主犯格である西沢イチカの企みにより、主役であるシンデレラ役に抜擢されてしまいます。
可愛らしい見た目を持つイチカは、クラスのリーダー的存在です。
表向きは「主役を演じて累に自信をつけてほしい」といい子を装うイチカですが、実際には累を舞台上で晒し者にするつもりでした。
その本心に気づきながらも、累はシンデレラを演じることを決めます。
容姿は母親のようになれなくとも、もし素晴らしい演技が出来たなら周りも少しは私を見なおしてくれるかもしれない…。
淡い希望を抱きながら毎日一人土手で発声レッスンをする累。
その執念にイチカは恐怖すら感じるのでした。
劇の本番が近づいてきます。
練習を続ける累でしたが、自身の容姿がまたバカにされるのではと観客に対する恐怖が拭えません。
そんな中、夢に現れた母親が導いたかのように、累は不思議と赤い口紅を手にしていました。
学芸会当日、累の演技が始まります。
赤い口紅を塗り舞台に臨む累。
笑いものにする予定だったクラスメイトでしたが、累の演技力に思わず息を飲みます。
その様がイチカには面白くありません。
累を脅しシンデレラ役を自分と交代するように仕向けます。
舞台から下がり、イチカと二人きりになる累。
どんなに努力しても、この顔ではやはりダメなのだ。
あなたのその顔が欲しい…。
どす黒い感情のままに、累が思い出すのは母親の言葉でした。
「口紅を塗って、貴方のほしいものに、くちづけを」
ナイフで脅し、無理やりイチカから唇を奪った累。
顔を上げると、鏡にはイチカの顔をした美しい自分が映っていました。
美しい顔を得た累は、イチカとしてシンデレラの舞台に上がります。
そこには、今までの累では到底味わえない世界が広がっていました。
幕が下り、累はイチカを学校の屋上に連れだします。
今までの行為を謝罪するイチカに一度は心を開きかけた累でしたが、イチカは累からナイフを奪うと態度を一変させます。
借り物のイチカの顔に傷をつけようと、ナイフの刃先を咥える累。
予想外の行動にイチカは動揺し、足を滑らせて…。
累は右頬に大きな傷を負います。
この時から累は醜い自分を捨てて、美しい誰かの顔を奪いながら女優として生きることを決意します。
中学生となった累ですが、クラスでのいじめは変わらず続いていました。
演劇部でも一人孤立している状態でしたが、部長の五十嵐幾が声をかけてくれました。
彼女は累の演技力をしり、演劇への情熱を感じます。
幾が累と関わることで、自然とクラスでのいじめもなくなっていきました。
こうして友達となった累と幾でしたが、ある出来事をきっかけに累は彼女の顔を奪うことを決意します。
その後、幾の顔を得て舞台に上がる累。
その迫真の演技に会場は魅了されます。
そして累もまた、眩しい舞台に主役として輝く愉悦に魅了されていました。
しかしただ一人、その演技が幾本来のものではないと気づいた人物がいました。
月日は流れ、18歳となった累の前に現れたその人は…。
「累~かさね~」第1巻を読んだ感想
累(かさね) 1巻読了。
基調低音でながれる不穏で不当な地鳴り。人間の欲望と嫉妬、憧憬と残酷。
諦めきれない光が見えたときすがるものがあるなら、人はどうするか。愉悦を知り得たら、手放したら地獄しか残らない。暗くてたまらん(*´Д`*)←
映画「バードマン」を少し思い出した引用:Twitter
女性の美醜が大きなテーマとなっている今作ですが、自分の顔にコンプレックスを持つ主人公が美人に対して抱く感情や周りのリアクションがとても現実的だと思いました。
特に、美人で性格の良い先輩が自身のイジメ経験から累に自分を重ねて友情が生まれる話は、よくある展開から一歩踏み込んだものになっていて印象的でした!
また、主人公の累は生い立ちやいじめの経験から性格も歪んでしまっていて、過激な言動もありますが生い立ちや境遇を考えると同情してしまいます。。
自身の欲望を叶えるために結果的に他者を裏切ったり非人道的な行動も取りますが、そんな彼女にも幸せになってほしいと感じさせる、単純な善悪で割り切れないところがこの作品の魅力だと思います。
「累~かさね~」第1巻の見どころ紹介
累読了。
また1巻から読み直して明日は劇場かな pic.twitter.com/d0pKlu5AY9— アンバー (@gti_3143) 2018年9月7日
本作の見どころは、人間の外見に対する綺麗事のない率直な描写です。
顔に対するコンプレックスということで、女性なら多くの方は累の気持ちに共感できる点もあると思います。
普段の自分とは違う美しい顔になるというのはファンタジーですが、現実でいうと写真を加工して別人のようにしてしまったり、整形をする感覚に近いのかなと思いますね。
実際には見た目の劣等感とは上手く気持ちの折り合いをつけて生きていくところですが、だからこそ、自ら茨の道に飛び込んでいく累の今後がどうなっていくのか、彼女は本当の幸せを手に入れられるのか続きがとても気になります!
「累~かさね~」第1巻を無料で読む方法を以下で解説しています^^

まとめ
以上、「累~かさね~」第1巻のネタバレと感想をお伝えしました!
顔が入れ替わるというのは新しい設定だと思いましたね。
ただ怖いような漫画ではなく、色んな感情が複雑に入り混じっていて夢中になって読んでしまう内容です。
映画化もされているので、原作漫画の絵の美しさもお勧めです^^
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