今回は、朱戸アオさん作の「インハンド」第1巻のネタバレと感想や見どころをお伝えします^^
「インハンド」は2019年4月にドラマの放送がスタートしました。
主演があの山下智久さんということでかなり注目を集めています。
ドラマファンの方や山下智久さんファンの方も是非これを機会に原作をチェックしてみてください♪
- やっぱりネタバレは読みたくない!
- 実際に絵が見たくなった!
という方は、以下の無料で読む方法をぜひ見てみてくださいね。

「インハンド」第1巻のネタバレ
#インハンド 第7話 天才紐倉は牧野の娘を救えるのか?!「どうも。天才です。」そろそろ始まります。お楽しみください! pic.twitter.com/GS7cphZv7b
— 朱戸アオ「インハンド」連載中 (@acatoao) 2019年5月24日
【インハンドの簡単なあらすじ】
右手が義手のちょっと変った医学者・紐倉 哲と、その助手・高家 春馬。
彼らはある日、牧野から依頼を受けて都内で発生した天然痘と思われる伝染病について調査することになります。
天然痘は感染力が非常に高く死亡率は高いものの、人にしか感染しない特徴を持っており、さらにワクチンが効く為1977年には地球上から根絶されているはずでした…。
しかし…
板倉たちは調査の末、この一連のアウトブレイクは、バイオテロの可能性が高いという答えにたどり着きます。
バイオテロ…
一体誰が?何の目的で?そしてどうして日本で…?
様々な疑問が浮かび上がる中、天才学者・紐倉哲がその謎の真相を紐解いていきます。
▽ここから1巻のネタバレになります▽
紐倉は寄生虫が専門の学者でしたが、ウイルスやバイオセキュリティに関しても精通していました。
自宅は丸ごと研究所の様子で、巨大な温室を備えています。
どうやらコックを雇うほどの金持ちのようです。
ですが紐倉によればそのコックたった今逃げたとのこと…雇い主の紐倉にイビリでも受けたのでしょうか、どうやら紐倉は相当な変わり者の様子です。
そんな紐倉を訪ねてきたのは医師免許を持つ助手の高家です。
紐倉が用意したと思われる買ってきたジャンクフードに文句をたれながら二人は仕事の話をはじめます。
そんな折、紐倉のところへ内調健康危機管理部門の牧野がやってきてある依頼をしてきました。
最初は取り次がなかった紐倉ですが、牧野が見せた資料の写真にある“ある症状の患者”を見て、顔色を変えて仕事を引き受けることに。
その患者の”ある症状”とは顔や体じゅういっぱいに現れる発疹。
そうーーー、それはかつて、日本でも驚異的なアウトブレイクとして多くの人が命を落した“天然痘”の症状だったのです。
しかし天然痘はワクチンが有効な伝染病で、1977年には予防接種が廃止されるほどにまで感染報告がなくなり、“根絶された病気”となっているはずでした。
それがなぜ、今再び日本で…?
紐倉たちはその謎を解くために調査を開始します。
紐倉によれば、根絶されたウイルスといっても、世界で2箇所だけ天然痘ウイルスを補完している場所があると言います。
その場所はアメリカのCDCとロシアのVectorです。
更にソ連に関しては違法に大量の天然痘を生物兵器として製造していたという不穏な噂まであると言います。
紐倉の口からは天然痘にまつわるキナ臭い話がいくつでも出てきます。
そして現在都内での感染者は12名、亡くなった方は2名となりました。
本格的なアウトブレイクが発生する前に、真相を究明しなければなりません。
紐倉たちはまず感染ルートを調べるために、患者のうち複数名がとまっていたあるホテルへやってきました。
防犯カメラを確認しているとなんとそこには衝撃の光景が写っていました。
なんと、そこには、ホテルスタッフの目を盗んで客室のシーツの束に液体を噴きつける謎の男が写っていたのです。
これでバイオテロだという確固たる証拠を掴んだ紐倉たち。
そのことを牧野に報告すると、同時に牧野からある報告を受けます。
それは検体の検査結果についてでした。
天然痘と疑っていた今回のバイオテロですが、病原体は実は“オルフウイルス”という天然痘に類似したウイルスだったということが判明したのです。
オルフウイルスという言葉を聴いて紐倉は「永井清知」という学者の論文を思い出します。
その内容とは「オルフウイルスの遺伝子の一部を改変し、害獣であるシカに対する赴任ワクチンを開発する」というものです。
永井清知という男がオルフウイルスについて何かしっている可能性が高い…そう踏んだ紐倉は、高家と共に永井の自宅を訪れることにしました。
しかし現場はもぬけの殻。
永井の研究所のスタッフによれば、永井は家族で2週間の海外旅行にいっているとのこと。
現場を捜索していると、永井宅の電話が鳴ります。
相手はどうやら一連の事件の犯人に関係する人物のようです。
高家が外にでると電話の相手と思われる男が逃げようとしているところでした。
高家は必死においかけるも、犯人らしき人物はショッピングモールへと逃げ込み、そこで何やら液体の入った霧吹きを持ち出して
「来るな…撒くぞ」
と高家を脅してきます。
人がたくさんいた場所で高家はどうすることもできず、まんまと犯人を逃がしてしまうのでした。
時をほぼ同時にして、一連のバイオテロの犯人から正式に犯行声明が出されます。
名前は永井として出されていましたが、紐倉は瞬時にそれが“借り物の犯行声明”であることを見破ります。
そして犯人は永井、もしくは永井の論文の内容について知るものの中にいると推理。
そして調査を進めると、関係者の家族の中に、件のウイルスの発生元となったホテルに宿泊をしている者がいるという情報までたどり着きます。
その関係者の名前は”二階練介“。
そしてホテルの宿泊名簿に載っていたのは、その妻でした。
さっそく二階の妻に事情聴取すると、二階夫妻は現在離婚調停中で、娘の養育権を争っているということが判明します。
そして二階は家を出てからはストーカーのようになってしまったのだそうです。
そして二階は自分とその娘だけには、ウイルスに対抗できるワクチンを打っていました。
どうやら二階は妻の命を奪って娘と一緒になるためだけに、今回のバイオテロを決行したようなのです。
そのためにはなんの関係もない何万人もの人が犠牲になっても良いというのでしょうか…まさに狂気の沙汰です。
そうこうしている間に感染者は37名、亡くなった方は6名にまで上ってしまいました。
一刻も早く二階を捕獲せねばならない状況、紐倉は妻を囮につかって二階をおびき寄せる作戦を思いつきます。
誘き出された二階は再び逃亡を図りますが、それを追いかける高家。
今度はなんとしても逃がすわけにはいきません。
高家は紐倉と協力して二階を捕まえることに成功します。
こうしてオルフウイルスを巡った一人の狂科学者によるバイオテロ事件は幕を下ろすのでした。
「インハンド」第1巻を読んだ感想
#インハンド 第5話もうすぐ始まります!今夜ついに紐倉の右腕を失った過去が明らかに!!!! pic.twitter.com/8JkiLjGHa4
— 朱戸アオ「インハンド」連載中 (@acatoao) 2019年5月10日
まず驚かされたのは紐倉のウイルスに対する知識の豊富さです。
ウイルスの特性や治療法だけでなく、その歴史やバイオテロについても非常に詳しい紐倉の推理はとても明確で的確。
観ていてとても爽快感のある医療サスペンスでした。
同時にそんな彼は如何にしてそういった知識や経験を身に着けてきたのか、という点が疑問になります。
1巻の中ではその情報はほんとうにチラリとしか出てきませんでした。
「アメリカで天然痘などのウイルスに携わる仕事をしていたために、廃止されたワクチンの摂取もしている」
これだけではどんな仕事をしていたのかは定かにはなりませんが、少なくとも普通の学者が手にするような仕事の内容でなかったことは確かでしょう。
アウトブレイクの脅威から人々を守っていた?
それとも紐倉自身がバイオテロのためにウイルスの改良研究をしていた?
様々ことが推測できますね。
次巻では紐倉がアメリカで何をしてきたのか、そしてなぜ片腕が義手になってしまったのかなどを含めて、紐倉の過去が知れるストーリーになることを期待します。
漫画ならではの紐倉のミステリアスな雰囲気は、文章では伝えきれません。。
ぜひこちらから読んで確かめてみてくださいね^^

「インハンド」第1巻の見どころ紹介
#インハンド 第6話!噂の彼はドーピングをしているのか?!もうすぐ始まります!お楽しみください! pic.twitter.com/grvM7BrLM1
— 朱戸アオ「インハンド」連載中 (@acatoao) 2019年5月17日
見どころは何といっても、奇人な天才学者の紐倉による明確で性格な推理力の爽快さであると言えます。
その姿はまるで探偵のようです。
傲慢・皮肉屋タイプの紐倉ですが、そのズバ抜けた考察力と観察力で謎を次々に解き明かしていってくれます。
さらにそんな変わり者の紐倉とバディを組む高家は、どちらかというと真面目で正義感の強い男。
一見して相反するそんな二人ですが、作中では見事なコンボタックを組み事件を解決してゆきます。
このデコボココンビを見ていると「自分にないものを持つパートナー」の存在というのは、あらゆる場面において大切であるんだな、ということを改めて知ることもできます。
さらに面白いのが、ドラマ版ではこのコンビを演じるのが俳優の山下智人さんと浜田岳さんなんですよね。
性格も見た目も本当にチグハグなコンビなので、そのやり取りがとてもおもしろそうです。
また、今回の事件の犯人である二階も、個人的にはそのマッドサイエンティストさが面白かったです。
好きかどうかと聞かれればまちがいなく自己中心的な彼の凶行を許せないので大嫌いではありますが、キャラクターとしては特徴があって良かったと思います。
ドラマでこの話をやるときは、いったいどの俳優さんが二階を演じるのか気になるところでもありますね^^
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